柚子の栄養成分と効能

日本の冬に欠かせない古来の果実

秋が深まってくると黄色く色付いた柚子が出回るようになりますが、柚子は夏のまだ実が青いうちから香辛料として利用されます。また果実は日持ちするので春先までずっと味わうことができます。柚子と唐辛子で作る「柚子胡椒」は、作る時期によって青いタイプのものと、黄色いタイプのものがあります。

冬至に「柚子湯」に入る風習は江戸時代から始まったようです。柚子の精油分にはからだを温める作用があるので、冷え性の改善に役立ちます。

また浴室に香り成分のリモネンが広がって、脳をゆったりリラックスさせます。

一般に柚子として出回っているものには、本柚子、花柚子、獅子柚子の3種があります。使い方としてはどれも皮をおろし金でスライスして料理に添えます。

皮にはトップクラスのビタミンC

柑橘類は果肉より皮のほうに栄養があります。主に皮を食べる柚子は量を食べなくても栄養は満点です。使いはじめると味噌汁に入れたり豆腐にのせたり、漬物に添えたりと、食卓のあちこちが柚子の香りになります。知らないうちにビタミンCをたっぷり摂っていそうです。

ビタミンCは強い抗酸化力でガンや生活習慣病を予防します。またコラーゲンの生成をサポートして皮膚や粘膜の健康を守ります。これによりウイルスの侵入を防ぐ効果があります。

またメラニンの生成を抑制してシミを抑制するなど、美肌効果が期待できます。

さらに宴会の多い冬、ビタミンCはアルコールの分解で産生されたアセトアルデヒド(有害物質)を酢酸に分解する働きがあります。焼酎にはレモンもいいですが、柚子も効きそうです。ちなみにビタミンCは体内に入って2時間ほどで排出されてしまいますので、二日酔いのときは改めて柚子を。

コレステロールを下げて動脈硬化を予防

ゆずに含まれるヘスペリジンやβ-カロテン、ペクチン、ビタミンCなどが相乗して悪玉コレステロールを減らします。

ヘスペリジンは柑橘類の皮や袋に多く含まれるポリフェノールの一種で、毛細血管を強化し、血流を改善する作用、高脂血症を予防する作用があります。

βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換され、粘膜の保護や目の健康に寄与します。また強い抗酸化力でガンや生活習慣病を予防します。

ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、腸内ではゲル状になり、脂肪の吸収を抑えます。また善玉菌の餌になるため、腸内フローラの状態を改善します。

カリウムが血圧を下げる

フルーツ全般に言えることですが、柚子もカリウムを含有しています。

カリウムは体内のナトリウムの量を正常に保つ作用があります。これにより高血圧を中心とした生活習慣病の予防、改善に役立ちます。