梅の栄養成分と効能

梅干し

梅はその日の難逃れ

バラ科サクラ属のフルーツで、日本に伝播したのは奈良時代と言われています。「梅はその日の難逃れ」と言われるほど体調を整えてくれる果実です。青梅には毒(アミグダリン)があるため生食できませんが、熟した梅はほのかな甘味と爽やかな香りが口内に広がります。毒の消えるタイミングが微妙なため、これを食べられるのは梅を熟知した農家の特権でしょう。

強力な殺菌力を持つ果実

梅は三毒を断つと言われています。三毒とは、食べ物の毒、血液の毒、水の毒です。

梅の代表的な成分である「クエン酸」は強力な殺菌、除菌能力を秘めています。ご飯は精米(白米化)することで微生物の繁殖を抑えることができますが、梅を入れるとさらに殺菌力が相乗します。日の丸弁当や梅を具にしたおにぎりは理想的な組み合わせのようです。

またクエン酸は体内で胆汁の働きを活発にし、食中毒の原因菌を抑制します。戦国時代の兵士は兵糧丸(梅肉を丸く固めたもの)を携帯し、衛生状態の悪い水を飲んだときなど、食中毒の予防薬として重宝しました。

クエン酸が疲労回復を早め、活性酸素の酸化作用を防ぐ

健康効果の高い有機酸を含むクエン酸は、乳酸を蓄積させず、エネルギー代謝をスムーズにする作用があるため、疲労回復を早めます。

またミネラルの吸収を助け、活性酸素を抑制します。このため動脈硬化や心筋梗塞の予防に役立ちます。

梅の果実にはビタミンEも含有されているため、相乗して活性酸素を除去し、細胞の老化やガンの発生から身を守ります。

焼酎に梅干しを入れると肝機能を助ける

焼酎の水割りやお湯割りに梅干しを入れて、箸などで突きながら飲むというスタイルがあります。これは梅干しに含まれるピルビン酸に肝機能を強化する作用があるため、理にかなった飲み方と言えます。