ウコンの栄養成分と効能

香辛料や染料、生薬として古くから利用されたウコン

ウコンは高温多湿を好むため、沖縄と鹿児島の一部以外ではあまり栽培されていません。日本では春ウコン、秋ウコン、紫ウコンがあり、それぞれ効能が違います。一般的には肝臓に良いとされていますが、副作用の報告もあって注意が必要です。

春ウコン(キョウオウ)

精油成分が多く、ポリフェノールの一種で抗酸化物質のクルクミン、殺菌作用のシネオール、強心作用のカンファー、抗炎作用のアズレンなどが含まれています。肝臓に良いとされ、ガンの予防や肝機能の強化のほか、他の内臓を含め健康維持に活用されています。

秋ウコン(キゾメグサ)

他のウコンより肝機能を強化するクルクミンがやや多く含有されています。二日酔いの予防によく、飲酒量の多い人には秋ウコン役立ちます。

肝疾患のある人が過剰に摂取すると悪影響があるらしく、死亡例も報告されています。

紫ウコン(ガジュツ)

薬効は他のウコンとやや異なります。寒さに弱く、栽培、保存が困難たため、ウコンの中では希少価値の高い種類のようです。

他のウコンにあるクルクミンはほとんど含まれていませんが、シネオールやアズレンなどの精油成分が多く含まれています。

シネオールには胆汁の分泌を促進したり抗潰瘍作用が、アズレンには炎症や潰瘍、胃液のペプシンを抑える作用があります。また胃潰瘍の原因となるピロリ菌を除去し、十二指腸潰瘍も予防する効果があります。

胃の調子を整えることで、口臭の原因となる胃の老廃物や毒素を排出し、胃腸が原因の口臭を緩和します。

また血液の浄化作用があり、浄化した血液によって肩こりや腰痛の原因物質を取り除いて痛みを取り除きます。血液が浄化されることで美肌効果も期待できます。

黄色色素が認知症対策に有効

ウコンの黄色色素クルクミンに、脳内の神経細胞の損傷を修復する作用があることが最近の研究で明らかにされました。アルツハイマー病の人の脳の多くにアミロイドβ(タンパク質)が沈着して発生する老人斑が見られ、認知症の原因と言われています。クルクミンにこのアミロイドβを分解する作用があることが分かってきました。

クルクミンには他にも肝機能を強化する働きや、胆汁の分泌を促進する作用があります。