土筆(つくし)の栄養成分と効能

春を告げるスギナの胞子茎

土筆(つくし)

ツクシは土手や野原に自生しているスギナの胞子茎ですが、自生しているものだけではなく促成栽培されたツクシも出回ります。ツクシンボとも呼ばれ、春を告げる食材としても昔から親しまれてきました。独特のほろ苦さがあり、天ぷらや和え物、佃煮などが好まれます。

意外にも栄養価の高い食材

ツクシは土手などに生えているため、野菜として考えない場合が多いようです。そのことから身体に良い栄養素がたくさん含まれている食材であることは、あまり知られていません。

抗酸化ビタミンのβカロテンはブロッコリーやオクラよりも多く、特にビタミンEの含有量は100gあたり5.0mgと野菜の中でもトップクラスといわれています。カリウムや鉄の含有量ははホウレンソウに近く食物繊維はホウレンソウの倍以上が含まれています。

βカロテンやビタミンEは抗酸化作用により活性酸素の発生を抑え老化予防に役立ちます。カリウムは体内の余分な塩分を尿とともに排泄し動脈硬化や高血圧の予防に効果があります。また利尿作用があるので民間療法で、むくみ取りとしても用いられています。

コハク酸という抗アレルギー効果のある成分が含まれていることも注目されています。日本大学の研究結果によりアレルギーによる炎症、痒みを軽減させる効果が確認されました。ちょうど春に現れる食材なので、花粉症の方は試してみるとよいかもしれません。

大量摂取に注意

ツクシにはニコチンなどのアルカロイド類が含まれています。大量摂取は中毒症状を起こす可能性があるので避けたほうが無難です。もちろんアク抜きをして通常の惣菜として食べる程度なら問題はありません。