玉ねぎの栄養成分と効能

玉ねぎ畑

中近東、ヨーロッパでは万能薬として利用

玉ねぎ畑

玉ねぎ畑。茎が倒れると収穫時期です。

中央アジアの乾燥地帯が原産のユリ科の淡色野菜です。もともと乾燥した地域のものなので吊るして保存するのに向いています。収穫は春(新玉)と秋です。日本には明治時代に渡来していますが、今ではすっかり定着し、アメリカに次ぐ世界第二の玉ねぎ生産国です。

玉ねぎの茶色の皮はイランやイラクでサラサなど琥珀色に染める染料として使われています。

血液をサラサラにしてくれる野菜

玉ねぎを切ると目が痛くなるのは硫化アリル(アリシン)が原因です。血栓を溶かして血液をサラサラにする効果があり、糖尿病、高脂血症の予防、改善や、ぜん息の抑制に役立ちます。また脳卒中や動脈硬化も防いでくれます。

この硫化アリルは切った直後よりも、15〜30分ほど放置したほうが増えます。

ケルセチンというもう一つの血液サラサラ物質

玉ねぎにはケルセチンというフラボノイドが含有され、これも血管内皮機能を改善して血流を良くする働きがあるため、硫化アリルと相乗して血液をサラサラにします。血管壁や毛細血管を強くすることからボケ防止にも役立ちます。

またケルセチンは悪玉コレステロールを減らしたり、消化管で脂肪と結合して吸収を抑制する効果や、肝臓に含まれる脂肪を燃焼、排出する作用があります。

さらに抗酸化作用の強いビタミンCの吸収を助ける作用もあり、自らも抗酸化作用を持ちます。

またケルセチンにはアレルギーの原因物質であるヒスタミンを抑制する作用が確認されていています。そのため花粉症などの予防効果が期待されています。

ただしケルセチンが含まれるのは玉ねぎの皮です。玉ねぎの皮を集めておいて煮詰めると茶色のスープになります。冷蔵庫に保存しておいて味噌汁やスープに少しずつ使うと効果的です。玉ねぎ茶と言って、そのまま飲むダイエット法もあります。

目の保護にも

目に染みることから、目に悪いんじゃないかと思っている人がいるかもしれませんが、玉ねぎに含有されるグルタチオンというアミノ酸物質は目の保護に有効です。さらに硫化アリルが血液をサラサラにしてくれるので、相乗効果で目の健康を保ちます。

グルタチオンは解毒や肝機能の強化などにも寄与します。