韮(にら)の栄養成分と効能

韮

歴史深い香味野菜

古事記では加美良(かみら)、万葉集では久々美良(くくみら)と記述された歴史深い緑黄色野菜です。根株を残して収穫すれば、またすぐに伸びてきます。春から秋まで収穫が続けられます。

日本固有種という説と、アジアから伝播されたという説があります。野菜として栽培されるようになったのは戦後です。畑のすみに数株を植えている農家をよくみます。緑色の葉ニラの他に、黄ニラ、赤ニラがあります。黄ニラは岡山県が主産地で、赤ニラは台湾からの輸入がほとんどです。

同じ株から7回収穫でき、3回目ぐらいまでは甘みがあるそうです。根の部分が太いものが早いそうです。(NHK朝イチより)

ガンや老化予防、肌のトラブル改善に

βカロテン、カリウムがとくに豊富です。さらにビタミンB2、B6、C、E、Kなどが含まれ、これらの相乗効果でガンや老化の抑制や、肌のトラブルの改善に役立ちます。

特に豊富なβカロテン

一束で一日に必要なβカロテンを摂取できるほど豊富です。βカロテンはガンや脳卒中の原因となる活性酸素の増加を抑えてくれます。他に白内障の予防、視力の維持、夜盲症の予防などに役立ちます。

また粘膜を健康に保つ効果や、美肌効果もあります。βカロテンは油と一緒に摂ると効率的に吸収できます。

アリシンの強力な殺菌作用

独特の匂い成分はアリシンです。アリシンはユリ科ネギ属の植物に含有するイオウ化合物で、強力な抗酸化作用があるため、一過性の下痢や、風邪気味のときはニラを使った料理が効きます。

アリシンの強力な殺菌、抗菌作用はピロリ菌やO−157菌にも有効です。

アリシンが食用油などに溶けるとアホエン(イオウ化合物)に変化します。アホエンは血栓を予防、改善します。また抗癌作用も期待できます。

アリシン+ビタミンB1でアリチアミンに変化します。アリチアミンは食欲増進、冷え性改善、抗ストレス効果、殺菌効果などがあります。ビタミンB1単体よりも血中に長く留まるため、より効果的です。ビタミンB1は豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれます。野菜では大豆、グリーンピースなどに含まれます。また糠漬けにした野菜にも含まれます。

血糖値を下げる水溶性食物繊維「イヌリン」を含有

ニラは水溶性食物繊維のイヌリンを含有しています。

イヌリンは腸内で水分を吸収してゲル状になり、糖質の吸収を抑制します。

発酵分解されるとフラクトオリゴ糖になります。これは難消化性のオリゴ糖で、腸内では善玉菌の餌になって腸内フローラの状態を改善します。善玉菌が増えると体質が改善され、インスリンが分泌されやすくなります。このため長期的に血糖値が安定しやすくなります。

腸内フローラが改善された状態では、免疫力も増強されます。また腸の蠕動運動が盛んになり、便秘が解消されるため、腸内の有害物質が速く排泄されるようになります。これらの作用により、ガンなどを予防します。