ニンジンの栄養成分と効能

ニンジン

日本で栽培されているのは西洋ニンジン

地中海沿岸から中央アジア原産、セリ科の越年生草本。江戸時代前期に渡来しました。キャロットはカロテンの語源です。ニンジンにはアジア型とヨーロッパ型があります。金時といわれる赤く細長い京ニンジンがアジア型ですが、一般に栽培されているのは葉がセリに似ているヨーロッパ型の五寸ニンジンです。

ビタミンA(βカロテン)の含有量はヨーロッパ型のほうが優れています。

ニンジンは手に入りやすい野菜で、常食に向いています。本来の旬は冬ですが、品種改良により春に播種して初夏に収穫する「時なし五寸」なども広く普及しています。安い時期にイチョウ切りにして天日で干しておくと、一年中味噌汁などに入れて食べられます。

ニンジンはβカロテンの王様

βカロテンの含有量が特に多く、ガンや脳卒中の原因となる活性酸素の増加を抑えてくれます。

βカロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変化します。

ビタミンAに含まれるレチノールは疲れ目や視力低下、皮膚の乾燥を防ぎ、咳止め、気管支炎の炎症を鎮める働きがあります。眼精疲労には生のまま食べると効果的です。

ニンジンはαカロテンも含有しています。αカロテンはβカロテンとよく似た作用がありますが、抗癌作用に関してはβカロテンより強いようです。

ピコリンの抗酸化力が活性酸素を消す

リコピンはカルテノイドの一種で、カルテノイドは強い抗酸化力を発揮します。活性酸素を消して毛細血管を強くするため、血糖値や血圧を下げ、ガンを予防します。リコピンは肺がんや前立腺がんを予防することが確認されています。

リコピンは脂溶性なので、油を使った料理で吸収率が高まります。主に細胞膜に存在し、活性酸素の細胞への攻撃を防御します。

リコピンの美肌効果

リコピンは紫外線が肌に当たることで発生する活性酸素を消します。

さらに染みの原因になるメラニンの生成を抑えるため、相乗効果で高い美肌効果が期待できます。

ニンジン葉はビタミンCの宝庫

ニンジン葉は出荷時に切り落とされてしまうことが多いので食べられないと思っている人もいますが、ビタミンCが豊富な緑黄色野菜です。タンパク質やカルシウムを豊富に含んでいます。味噌汁などにいれていただきたいものです。

その他の栄養素

ニンジンはカリウムを多く含んでいます。カリウムは細胞内液の浸透圧の維持に寄与し、心臓や筋肉の機能を調節します。高血圧の予防に役立ちます。

また整腸作用のあるペクチンが下痢止めに役立ちます。

ベランダでも栽培が可能なミニキャロット

長さ10センチほどのニンジンの小型品種があります。ベランダでも簡単、かつ短期間で収穫できます。香りが高く、強い甘みが特徴です。旬は春です。

栄養成分は普通のニンジンとよく似ている

やはり目立つ栄養素はβカロテンで、抗酸化作用によりガンや生活習慣病を予防します。また皮膚や粘膜、目の健康を保つ働きがあります。

βカロテンは皮の下に多く含まれます。ミニサイズで表皮も柔らかいため、丸ごと食べることができます。

金美人参(きんびにんじん)

栄養価は普通のニンジンと変わりませんが、もう少し柔らかく甘みがあって臭みが少ないのが特徴です。人参臭さが苦手な人も金美人参なら食べられるかもしれません。とは言え、最近は普通のニンジンもずいぶんあっさり味になっています。

金美人参はサラダにおすすめのニンジンです。

金美人参