きゅうりの栄養成分と効能

もっとも栄養がない野菜というのは大ウソ

キュウリ

ウリ科キュウリ属。インド、ヒマラヤ原産。もっとも栄養のない野菜としてギネスに登録されてしまいました。そればかりかTV報道などで、キュウリに含まれるアスコルビン酸酸化酵素(アスコルビナーゼ)が他の食品のビタミンCを破壊するという疑いまでかけられています。

確かにアスコルビン酸酸化酵素はビタミンCを破壊し、これまで栄養になるビタミンにカウントされなかった「酸化型ビタミンC」に変えてしまいますが、最近の研究で、酸化型ビタミンCも体内で還元型ビタミンCに変わることが分かりました。キュウリが含有する100gあたりのビタミンCは、還元型と酸化型を合わせて14mgと十分に豊富です。もちろん他の野菜と食べ合わせても何の問題もありません。

きゅうりは、カリウムが豊富で体内の老廃物やナトリウムを排出する効果があるため、血圧を正常に保ち、腎臓の働きを助けます。

きゅうりの糠漬けは理想的な栄養食品

キュウリ

ビタミンC、カリウム、カロテンが豊富なきゅうりですが、糠漬けにするとカリウムが3倍(100gあたり600r)に増えます。さらに乳酸菌も加わるため、健康維持には理想的な食品です。

増えたカリウムはナトリウムの排出を手助けしてくれますが、それでも糠漬けの塩分が気になる方は浅めに漬けましょう。色が鮮やかで、サラダ感覚が楽しめます。

ホスホリパーゼがもたらすダイエット効果

ギネスが「栄養がない」と因縁をつけてくれるだけあって、カロリーがほとんど含まれていません。それどころか、きゅうりに含まれるホスホリパーゼ(酵素)は「極めて脂肪分解能力が高い」ことが分かってきました。

きゅうりダイエットとは

酵素ダイエットのひとつです。酵素ダイエットとは、酵素を摂取することで基礎代謝を上げて、痩せやすい体質を作るダイエット法です。メディアで紹介されるような「一食を酵素ドリンクに置き換える」ようなダイエット法は、根拠がはっきりしません。ひょっとしたらドリンクを売りたいだけの作り話かもしれません。きゅうりダイエットは、食事の前にサラダを食べるような感覚で、きゅうりを食べるだけです。

きゅうりに含有される「ホスホリパーゼ」には、極めて高い脂肪分解能力があることが分かっています。ホスホリパーゼとは、リン脂質を加水分解する酵素の総称です。生(理想的には糠漬け)のきゅうりを毎日1〜2本食べることで「ホスホリパーゼ」を含む酵素を摂取し、代謝機能を上げようとするダイエット法です。

「食べるだけで痩せる成分は毒以外にない」という理論を欠いたことを言う人がいますが、痩せるとは「代謝を促す」という意味で、活発な代謝は体の正常な働きです。体内で代謝酵素がたっぷり産生される若者はみんな痩せていますが、あれが不健康な姿でしょうか。例えば乳酸菌やペクチンの摂取で腸内環境が改善されれば痩せます。毒を食べたから痩せたのではなく、代謝が正常化したから痩せたのです。

きゅうりダイエットは、きゅうりの季節である夏から初秋に挑戦してみたいものです。きゅうりの季節が終わるころ、フルーツの季節が来ます。フルーツにも代謝を促す酵素がたっぷり含まれています。酵素ダイエットはきゅうりからフルーツ、冬野菜へと季節によって切り替えて行ける理想的なダイエット法です。