キャベツの栄養成分と効能

キャベツ

冬から初夏の淡色野菜

地中海沿岸原産のアブラナ科ブラシカ属の淡色野菜です。日本に伝播したのは江戸時代ですが、当初は観賞用でした。因みに花壇などに植えられる葉牡丹はキャベツを改良したものです。食用としては明治初期ごろから普及します。春に収穫する春玉と、冬に収穫する寒玉があります。トンカツやハンバーグの付け合わせの定番ですが、欧米にはキャベツを生で食べる習慣がないようです。

特筆すべき3つのビタミン

ビタミンC、U、Kと3つのビタミンが特徴です。ビタミンUとビタミンCは水溶性ビタミンなので長時間水にさらすと逃げてしまいます。

ビタミンCはコラーゲンの合成、筋肉・血管・皮膚・骨の強化、過酸化脂質の生成を抑制する効果や、抗癌作用があります。キャベツの大きいめの葉2枚で一日のビタミンCを摂取できます。

ビタミンUは潰瘍を治す効果があり、胃のむかつきを予防します。胃腸の調子が悪いときによく噛んで食べると劇的な効果があります。また肝機能を強化する働きや、抗酸化作用、動脈硬化の予防にも役立ちます。他の野菜では摂りにくい栄養素です。

ビタミンKは止血と骨を作る栄養成分です。骨粗しょう症の予防になります。脂溶性ビタミンなので油と一緒に調理すると吸収されやすくなります。

キャベツには、甲状腺ホルモン合成阻害物質(チオ・オキサゾリジン)が含まれるため、甲状腺機能低下症の方で、投薬を受けている人は、薬の効き目などに影響が出る可能性があります。

キャベツに含まれる葉酸は赤血球を作り、貧血を予防し、成長に必要なたんぱく質を合成します。

ダイエット効果は

キャベツはビタミンCやKなど、ダイエットに必要なビタミンを含有している他、豊富な食物繊維が一緒に食べたものの糖分の吸収を穏やかにして、血糖値を安定させます。

食前キャベツダイエットとは

生のキャベツ1/6(約200g)を食前に約十分間かけて、ゆっくり噛んで食べることで食欲をコントロールするダイエット法です。食前に食べることで、血糖値の急上昇、急降下を防ぐため、食後の急激な空腹感を回避できます。

できるだけノンオイルの調味料(塩コショウ、しょう油、ポン酢など)を使います。お腹が空いたときもキャベツを食べます。

生のキャベツは繊維質で、自然によく噛むようになります。またビタミンCは熱で壊れてしまうため、栄養面でも生のままのほうが好都合です。さらにビタミンK(血液凝固因子の生成、カルシウム結合タンパク質の生成)も豊富なため、ダイエットに向いた野菜です。

キャベツは食物繊維が豊富なため、腸内環境を改善し、肌を若く美しく保ちます。また食物繊維は消化に時間がかかるため、腹持ちがいいのも嬉しいところです。

レッドキャベツ

歯の表面が紫色をしたキャベツで、「赤キャベツ」、「紫キャベツ」とも呼ばれています。普通のキャベツより小ぶりで葉が固く巻き込んでいます。含有する栄養素はレッドキャベツのほうが高いようです。

紫色の色素はアントシアニン(ポリフェノール)

アントシアニンは、ナスや赤紫蘇、ブドウの皮などに含まれるポリフェノールの一種で、植物が紫外線から身を守るために蓄えられる成分です。体内では強い抗酸化作用を発揮し、ガンや動脈硬化などの生活習慣病の抑制に役立ちます。

また肝機能を助けたり、眼精疲労にも効果があります。

普通のキャベツよりも高い栄養価

緑のキャベツに比べてビタミンCやK、カリウム、カロテンなどの含有量が飛躍的に多く含まれています。もちろんキャベツ特有の栄養素「ビタミンU」もしっかり含んでいるので、値段が同じでしたらレッドキャベツがお得です。

保存方法

芯の部分を切り抜き、濡らしたキッチンペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵保存すると鮮度が長持ちします。