クルミの栄養成分と効能

縄文時代から食されていた歴史あるナッツ

日本では縄文時代からすでに栽培されていた古い作物です。食用になるのは種の中の仁で、硬い種を割る専用の道具も市販されています。中でも「くるみ割り人形」はドイツの伝統工芸品で、口にクルミを噛ませて背中のレバーを押し下げるとクルミが割れます。ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』や、それを原作としたチャイコフスキーのバレエ曲『くるみ割り人形』で広く知られるようになりました。

深夜、くるみ割りを楽しみながらウイスキーを飲む大人の時間に憧れたものです。ちなみにくるみ割り人形で割れるのはペルシャグルミで、日本に自生する鬼グルミは硬すぎて割れないと思います。

αリノレン酸とリノール酸が血液をサラサラにする

クルミにはαリノレン酸とリノール酸が1:4のバランスで含有されています。

αリノレン酸はアレルギー疾患、高血圧、心疾患、ガンを予防する多価不飽和脂肪酸です。

リノール酸は血液中のコレステロールを低下させ、動脈硬化などを予防しますが、過剰摂取は動脈硬化、アレルギー、高血圧などを招く多価不飽和脂肪酸です。

このふたつはバランスが大切で、理想的には1:4と言われていますが、現代人はαリノレン酸のほうはほとんど摂れていないのが現状です。クルミだけを食べた場合、ちょうど理想的な比率になるため、血液をサラサラにする効果が期待できます。

このようにクルミの魅力はαリノレン酸という脂質にありますが、硬い細胞壁に包まれているので、よく噛んで食べないと吸収が悪くなります。

アルツハイマー対策に

クルミはブレインフード(健脳食)としても知られています。これまでいくつかの研究でアルツハイマーなどの認知症に対する有効性を示唆する結果が報告されています。認知症の治療、改善は見込めませんが、損傷を受けていない脳細胞の機能を高めることで、認知症の予防や症状の緩和、遅延が期待できると考えられています。