ごぼうの栄養成分と効能

日本以外では薬用にしか使われない野菜

キク科の冬が旬の淡色野菜です。新ごぼうは梅雨の前後に出荷されます。ゴボウを野菜として食べるのは日本人だけです。欧州では観賞用の花、アメリカでは雑草、中国では漢方薬の材料として使われています。しかし食物繊維が注目される栄養豊富な野菜です。

腎機能を高めるイヌリン

水溶性食物繊維のイヌリンはブドウ糖の生成を抑制して膵臓への負担を軽減します。さらにインスリンの分泌量を抑えるため、相乗効果により血糖値の上昇を抑えます。

イヌリンは糖質ですが、人間の体内に吸収されることはなく、腸内で発酵分解されてフラクトオリゴ糖になり、善玉菌の餌になって、腸内フローラの状態を改善します。腸内ではゲル状で、一緒に食べた他の糖分の吸収を抑制します。

イヌリンはごぼうの他にも菊芋、ニラ、ニンニクなどに含まれます。

不溶性食物繊維リグニンに抗癌作用

リグニンには抗癌作用があります。

リグニンは強い酸やアルカリに強く、大腸内でも吸収されません。胆汁に吸着する性質があり、血中のコレステロールを抑制します。またポリフェノールのような働きをして腸内の善玉菌を増やし、大腸がんなどを予防し、動脈硬化や肝硬変にも効果的です。

リグニンはごぼうの他、イチゴ、梨、豆類にも含まれます。

皮をこそぎすぎないこと

ごぼうの栄養成分のアミノ酸やグルタミン酸は皮にも多く含まれるため、あまり剥きすぎないようにしましょう。