枇杷(びわ)の栄養成分と効能

とんでもない薬効成分を秘めた果樹

バラ科ビワ属のフルーツで、原産地は中国です。初夏が旬のフルーツは少ないので、食後のデザートなどに重宝します。種を土に埋めておくと簡単に発芽するので、田舎にいくとあちこちで枇杷の木が見られます。

葉に薬効 「庭に枇杷の木を植えると病気になる」という迷信も

枇杷の葉にはがん細胞を攻撃するという説のある「アミグダリン」をはじめ、タンニン、ビタミン様物質など健康成分を豊富に含んでいるため、昔から「薬」として利用されてきました。そのため寺院などの診療所(昔は僧侶が医師の役割を担うこともあった)や、病人のいる家の庭に積極的に植えられました。

枇杷の幼木

「柿の葉」や「どくだみ」にも薬効成分はありますが、枇杷は常緑樹のため年中葉を採ることができます。実生苗では実をつけるまでに10年近くかかることもありますが、葉にもすごいメリットがあります。

葉の部分にはサポニン、タンニン、ビタミンB1など

サポニンは血栓や動脈硬化を引き起こす過酸化脂質を抑制します。またコレステロール値を下げたり、血流を改善したり、免疫力や肝機能を強化します。

また咳や痰を抑制する効果もあります。

タンニンは活性酸素を除去する力が強いポリフェノール(フラボノイド)です。ガンや動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。

余分な脂肪を分解し、肌のハリを保ち、炎症を抑制するなど、美容効果の高い栄養素です。

また果実の種にもアミグダリンが豊富に含有されています。ホワイトリカーなどに半年ほど漬け込むとエキスが出てきます。

枇杷の葉茶の作り方

葉の裏の産毛をよく取り除き、細かく刻んで陰干ししたものを、手でもんで細かくします。これを煮出し用の紙袋などに入れて煎じて飲めば疲労回復や風邪の予防などに役立ちます。

アミグダリンは本当にガンの特効薬か?

枇杷の葉や種に含まれるアミグダリンはガンの治療薬として使われていますが、効果を疑問視する声があります。米国国立がん研究所は効果を否定して研究を打ち切りました。一方では、アミグダリンで末期がんを克服したという成功例もあります。

岡崎公彦著『がんの特効薬は発見済みだ!』(株式会社たま出版)では、医療利権との関わりを混じえて、「ベンズアルデヒド療法」を解説されています。この本のアマゾンのレビューでは効果は無かったという声と、有ったという声が混在し、賛否が分かれています。

真相は分かりませんが、中国やインドでは古くから薬として用いられた果樹です。アミグダリンを除外しても、βカロテンやポリフェノールなど、ガンへの効果が確認されている成分を多く含んでいます。

強い抗酸化力がガンを予防する

ある日大量に頂くことのある枇杷ですが、保存が効かないフルーツです。初夏のフルーツは2〜3日でパクパクっと食べてしまいましょう。枇杷は強い抗酸化力を持つβカロテンが豊富です。ガンは活性酸素で体が酸化して起こる病気です。枇杷のもつ抗酸化作用はガンを予防します。

生活習慣病の予防に

枇杷はカリウムを豊富に含んでいます。カリウムはナトリウムを排出し、細胞内液の浸透圧維持を維持し、心臓や筋肉の機能を調節します。βカロテンとも相乗して、高血圧や心筋梗塞などの生活習慣病を予防、改善に不可欠な栄養素です。