バナナの栄養成分と効能

バナナ

意外にも低カロリーで栄養バランスに優れているバナナ

滋養強壮に良いとされるバナナ。甘みがあることで高カロリーと思われがちですが、1本(100g)は約84キロカロリーで、白米やパンと比べても低カロリーです。もちろん生のままのフルーツと精製された加工食品の単純比較はあまり意味がありませんが。

バナナに含有される栄養素はとてもバランスがよく、理想的な食品です。

カリウムを豊富に含有

カリウムはバナナの他、メロンやアボガドなどの果実類や、ホウレンソウなどの葉野菜、芋類、豆類などに含有されます。ナトリウムの排出量を増やして、むくみを解消し、食塩感受性のある人の血圧を下げます。日本人の平均的な食事では目安量が摂取できていますが、高血圧を中心とした生活習慣病の一次予防には目安量以上の摂取が望まれます。

またカリウムは長時間の運動による筋肉の痙攣を防いだり、骨密度を上げるなどの効果があります。

マグネシウムが血糖値を下げる

バナナはマグネシウムも豊富に含んでいます。マグネシウムはインスリンの働きを助けて血糖値を下げます。また血管壁にカルシウムが溜まるのを防いで動脈硬化を予防します。

バナナは糖分の高いフルーツですが、でんぷん、ブドウ糖、果糖、ショ糖など糖分の種類が多く、時間差でエネルギーに変換されます。またバナナに含まれるフラクトオリゴ糖はビフィズス菌を増やす作用があり、バナナに含まれる豊富な食物繊維とも相乗して腸内環境の改善に役立ちます。因みに食物繊維は青めのバナナに多く、整腸効果や便秘解消などに役立ちます。

逆に熟したバナナはリン脂質が豊富です。リン脂質は血液中に存在し、エネルギーに変える働きがあります。リン脂質は悪玉コレステロールや修正脂肪を抑え、動脈硬化の予防や改善に役立ちます。また脳の神経細胞同士をつなぐ伝達物質の原料でもあり、認知症などを予防します。

ビタミンB群、Cなど豊富なビタミンを含有

ビタミンB群はイライラや鬱、情緒不安定などを予防します。また肌や目の老化、肩こり、痴呆などの予防にもなります。

ビタミンB1は補酵素として糖質の代謝に関与します。疲労回復のビタミンとも呼ばれています。また神経機能を正常に保つ働きがあるため、マイナス思考になりがちな人は、もしかしたらビタミンB1が不足しているかも知れません。白米を食べるようになった日本人には不足しがちなビタミンです。

ビタミンB2は資質の代謝を助けるビタミンです。皮膚、髪、爪などの細胞を再生させ、若々しさを保ちます。また動脈硬化の原因になる過酸化脂質を分解するため、血行障害や生活習慣病を予防、改善します。因みに尿の黄色い成分はビタミンB2です。活発に行動する人に必要な栄養素です。

ビタミンCはアンチエイジングのビタミンです。強い抗酸化力で活性酸素を除去し、血液をサラサラにしてくれます。喫煙や紫外線などのストレスで大量に消費されるため、積極的に摂りたい栄養素です。コラーゲンの生成を助けるため、皮膚や粘膜を強化してウイルスの侵入を防ぎます。

その他にもシミを防止する効果、帆ねを強くする効果、癌を予防する効果、アルコールを分解する効果などが期待できます。ビタミンCは2時間ほどで体外に排出されてしまうため、食事の度に摂りたいものです。安価で持ち運びに便利なバナナは手軽なビタミン補給にちょうどいいフルーツではないでしょうか。

簡単、朝バナナダイエット

朝バナナダイエットは2008年、テレビで紹介されて一時ブームになりました。方法はシンプルで、だれにでも簡単に始められます。

朝バナナダイエットのやり方

朝食にバナナをゆっくりと良く噛んで食べます。本数に制限はありません。水分補給は水のみです。水道水は避け、常温に近いミネラルウォーターか浄水器を通したものが好ましいそうです。朝食はバナナと水以外は何も食べず、昼食と夕食は通常通りに食べても良いという簡単なものです。

テレビに騙されては行けませんが、バナナを含むフルーツ類は、ほぼすべてGI値の低い食品です。GI値とは、炭水化物が体内で消化されて糖に変わるまでの速度をブドウ糖と比較した数値で、大きければ大きいほど血糖値が急上昇します。因みにGI値の高い食品とは、ご飯やパンなどの加工食品です。

バナナを含む多くのフルーツは、ブドウ糖、果糖、ショ糖など、複数の糖質が含まれて、それぞれ吸収される速度が違うので、血糖値の急上昇は起こりません。そのためインスリンの分泌量もごくわずかになります。

インスリンには血糖値を下げる作用の他に、脂肪を作る作用や、脂肪の分解を抑制する作用があります。糖質制限ダイエットは、インスリンを分泌させないように糖分を制限するものですが、糖質を無条件に制限しているので、バナナなどのフルーツが食べてはいけないもののリストに上がっています。ところがリンゴもブドウも、梨も、桃も血糖値を上げない食べ物だということが分かっています。

またバナナを含む多くのフルーツは水溶性食物繊維のペクチンや、不溶性食物繊維のセルロースなどを多く含んでいます。水溶性食物繊維は腸内でゲル状になり、糖や脂肪を包み込んで吸収を穏やかにします。

さらに腸内の善玉菌の餌となって腸内フローラの状態の改善に寄与します。

不溶性食物繊維は水には溶けませんが、水分を取り込んで便の量を増やします。また腸壁を刺激して腸の蠕動運動を活発にするため便秘を解消します。

これらの食物繊維の働きに加え、フルーツは酵素をたっぷり含んでいます。体内の代謝はすべて酵素の働きによるものです。酵素は50℃程度の加熱で壊れてしまいますが、生のバナナやフルーツならしっかり温存されています。

朝バナナダイエットは、必ずしもバナナでなければならないものではなく、リンゴでも、みかんでも、スイカでも、その季節に手に入りやすいフルーツに置き換えても問題ないと考えられます。

また、バナナ以外は「常温の水しか飲んではいけない」とするのも考えものです。緑茶などのほうが栄養価は高いはずです。

ゴルフはバナナで集中力とエネルギーを

プロゴルファーがラウンド中にバナナを食べる姿がよく目撃されます。女子プロの宮里美香選手は専用のバナナケースに入れて携行するほどです。これは前述した通り、バナナにはすぐにエネルギーになる糖質から、ゆっくりエネルギーなる糖質が含有されているため、長時間にわたって活動することができます。

またバナナにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは熱中症の予防や筋肉の収縮もスムーズにする働きがあります。この効用はゴルフだけでなく、スポーツや趣味にも使えそうです。