アシタバ(明日葉)の栄養成分と効能

強い薬効成分を持つセリ科の多年草です。

セリ科。八丈島、伊豆諸島、伊豆半島、三浦半島などに自生しています。セリ科の植物の多くは薬用に使われますが、これは健胃、鎮痛などの薬効があるクマリンを含有するためです。しかし明日葉にはそれ以上の成分があり、最近になってHIVにも効果があることが明らかになりました。ごま和えやサラダでいただけます。

寒さに強く、雪や霜がふっても根は生きていて、気温が上がると新芽が出てきます。

ネバネバする黄色い汁はカルコン

アシタバの新芽を切ると黄色の汁が出てきます。これはカルコンと呼ばれる色素で、セリ科の中でもアシタバ特有の成分です。カルコンは胃酸の分泌を抑制するため、胃酸過多やストレス性潰瘍の予防効果があります。

またカルコンには血液の凝固を防ぐ働きがあるため、脳梗塞や心筋梗塞を予防してくれます。

さらにマウスの実験で、皮膚ガンの発生を抑える働きがあることが証明されました。別の実験で大腸ガンを抑える働きが確認されています。

殺菌作用も強く、新陳代謝を活発にし、エイズウイルスの増殖を抑えることが明らかになっています。

アシタバは血圧も下げる

年をとるにつれ血圧が高くなる(本能性高血圧症)の誘引物質がアンギオテンシンというホルモンです。アシタバの葉に含まれるニコチアナミンはアンギオテンシンの活動を抑制することがわかっています。一日1/2束で効果があります。アマメ、モロヘイヤ、ハヤトウリでも同じ効果が確認されています。

豊富な食物繊維が便秘を解消

繊維質の多い食べ物は腸の粘膜細胞の代謝を活発にするため、有害物質を体外に排出しやすくなります。明日葉の食物繊維はほうれん草の1.5倍と慢性の便秘に効果的です。食べなれない人は便がやわらかくなりすぎることもあります。最初は少量から始め、少しずつ量を増やして体を慣らしてやれば多めに食べても大丈夫なようになります。

4,4'-ジメトキシカルコンが癌を予防、抑制

オーストリア・グラーツ大学分子生物科学研究所のフランク・マデオ教授は、アシタバの健康作用は自食作用(オートファジー)によるもので、アシタバに含まれる「4,4'-ジメトキシカルコン(DMC)」によって誘発され、「無用な物質、特に凝集タンパク質などの細胞老廃物」が除去されると説明しました。つまり細胞が損傷した時、それを適切に除去しないと癌などの病気を引き起こしますが、アシタバにはそれを除去する成分が含まれているということです。